皆さんは、大切な存在との別れを経験したことありますか?
書籍のご紹介です。帯にはこうあります。
「君がいなくなった世界では、抜け毛も爪もカーテンのボロボロも…いつか、ぜんぶ、宝物になる。」
そして「それでもまた猫と一緒に暮らしたい」と。
15歳の愛猫「ちゃーにゃん」が、ガンだと知る。告げられた余命は僅か。その最後の49日を綴った物語です。一度でも愛する家族を送ったことのある人、そしてペットロスで苦しんでいる方に。これから新しい「命」を迎える人に。いつか迎えるその日のために。ぜひ読んで欲しい一冊です。
大切な猫との15年間、そして別れ。命の尊さを描いたコミックエッセイ
ねこゆうこ著『世界一幸せな飼い主にしてくれた猫』は、作者と愛猫ちゃーにゃんとの15年間の物語を描いたコミックエッセイです。2023年3月に発売され、多くの猫好き、動物好きから支持を得ています。
15年間の幸せと、愛猫との別れ
作者の旦那さんは、15年前に保護猫のちゃーにゃんを迎え入れ、家族として大切に育ててきました。旦那さんとご結婚された作者にとって、ちゃーにゃんはかけがえのない存在であり、二人はちゃーにゃんとたくさんの幸せな時間を共有しました。しかし、ちゃーにゃんは病に倒れ、作者は看病に努めます。そして、ついに別れの時が訪れます。
命の尊さを改めて感じさせてくれる
本書は、愛猫との喜びや悲しみを赤裸々に描いた作品です。作者の温かい筆致とユーモアを交えた語り口によって、読者はまるで一緒にちゃーにゃんと過ごしているような気持ちになります。同時に、命の尊さや、大切な存在との別れについて改めて考えさせられます。
「もしも、あの時」
闘病中、限られた時間の中で、作者夫婦は様々な選択に迫られます。
もっとしてやれた事が、あったのではないか?本当にベストな選択だったのか?悩み苦しむ姿に、読者はきっと自分を重ね、胸を締め付けられることでしょう。それでも私たち残された者は、立ち上がり、前を向き、歩み始めます。
愛猫を失ってから、ふとした瞬間に、気がつくと涙を流している自分がいました。どうにも止められないのです。私たち夫婦も何度も話をし、後悔のない選択をしたはずなのに。。。気がつくと、どうしようもなく涙が溢れてくるのです。愛するものを失った時、多くの方々が経験されていることかもしれません。
「それでもまた猫と一緒に暮らしたい」
そして、私たち夫婦も作者ご夫婦と同じ選択をしたのです。
猫好きだけでなく、すべての人にオススメ!!
本書は、猫好きはもちろん、動物好き、そして大切な存在との別れを経験したすべての人にオススメしたい作品です。愛猫との思い出を振り返り、命の尊さを改めて感じさせてくれる、感動のコミックエッセイです。
【書籍&電子書籍をご紹介】
世界中の猫が、動物たちが、幸せでありますように。
作者の「ねこゆうこ」さんから「あとがき」の最後の一文です。
私も先住猫である保護猫の「モップ」を虹の橋に送った経験と重なる場面が多く、「絶対に泣いてしまう」と分かっていながらも手に取り、そして号泣です😢 その姿を見る奥さん苦笑い。顔には「だから言ったじゃない😅」と書いてあります。そう私は泣きたかったのです。モップと過ごした幸せな日々を思い出しながら。
病状が悪化した「ちぃーにゃん」にお水を飲ませるシーンは重なるものがありまして。。。
我が家でも闘病中には夫婦でシリンジを使って、お水を飲ませていました。一生懸命”ゴクッゴクッ”と飲む姿に、懸命に生きようとする姿に、毎日泣き笑いしながら与えていたのを思い出します。そう最後の最後まで、必死に生きようとしていました。それは私たちに「生きる」ということを愛猫の「モップ」は自らの姿で示してくれました。
あれから月日は過ぎて、ハルさんとウメちゃんという新しい家族を迎えた我が家のカーテンは、今も”ボロボロ”のままになっています😊
参考
- ねこゆうこ著『世界一幸せな飼い主にしてくれた猫』(KADOKAWA)
- ねこゆうこブログ: http://sasunyan.blog.shinobi.jp (ちゃーにゃんマンガ<猫の扁平上皮癌>)
- ねこゆうこ Twitter: https://twitter.com/youneko_uta888?lang=en
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